2012年10月11日

被災地を視察。今必要なことは・・・



 今、私は福島市内のホテルで日記を書いています。
ようやく叶った被災地への視察。震災から1年7カ月が経過しましたが、現地の状況や、市民生活への影響などを肌で感じたいと切望していたところ、知り合いを通じて、福島こひつじ幼稚園園長先生と牧師さんと出会うことができ、視察ガイドをしていただくことができました。
 今朝6時半に自宅を出発、東海道新幹線と東北新幹線を乗り継ぎ、午前10時半には福島駅に到着することができました。(「福島」は意外に近いな。)と感じました。
最初に、こひつじ幼稚園を訪問しました。かわいい子どもたちの歓迎を受け、一緒にお祈りもさせていただきました。原発から60キロメートル離れているこの地も放射能に汚染されてしまい、園児を放射能から守るため、並々ならぬ大変なご苦労をされたことを伺いました。ようやく園庭や建物が除染された現在は、放射線量をはかりながら子どもたちを元気いっぱい遊ばせていました。
 次に行ったところは、浪江町の方たちが避難されている仮設住宅でした。そこは、山の手
の新興住宅街の一角でした。訪問した時は、子どもたちが集会場の前で楽しく遊んでいました。
仮設住宅の自治会長さんが仮設住宅の現状と課題を教えてくれました。
「何か困っていることはありませんか」と伺うと「この先のことが見えない。いったいいつになれば帰れるのかわからず困っています。」とのおこたえでした。ここでも子どもたちの元気な言葉と笑顔にであうことができました。
 最後に、午後5時30分に二本松市を訪問、三保市長さんから発災から被災者受け入れ時の
苦悩や決断、市の復興や今後のまちづくりについて詳しくお話をしていただきました。
地震・津波・放射能汚染という3重苦からいかに市民の生命を守るか。それに留まらず、
この災害を時代の分水嶺とし、新しい二本松市を拓くこと。それが日本や世界平和につながっていくことだ。と少しの揺るぎもない決意を語ってくださいました。
今、私たちがすべきことは、「福島の現状を風化させないこと」「教訓にしていくこと」
「原発に依存しない代替エネルギーを考えていくこと」だと市長のお話を伺い痛感しました。
市長さんにお願いし、自筆のお言葉をいただきましたので、次に記しておきます。

『夢を持つものだけが、夢を実現することが出来る。』

三保市長さんの夢は、新しい二本松市を拓くこと。ですね!

明日は、二本松市に避難している浪江町役場に伺い、町の様子や町民生活についてお話を伺ったあと、南相馬市長室を訪問する予定です。津波災害現場にも立ち寄りたいと思います。  


Posted by kuni-sun at 22:53Comments(0)議員活動報告